イジメ返し―連鎖する復讐―
「みんななんで笑ってるの?あたしも入れて?」

「入れて、だってさぁ。どーすんの?それは無理じゃね?」

ノエルの言葉に全員が目を見合わせて爆笑する。

何が楽しいのか、何が笑えるのかあたしには全く分からない。

ただ、何かマズいことが起きていることを直感で感じた。

「……なんで?」

「疲れたし、みんなもう帰ろうよぉ」

瑠偉の言葉に全員が一斉にボトルを持って立ち上がる。

「てか、お腹空いた~!ご飯食べてから帰んない??」

「いいねー、今日はどこ?」

「牛丼」

「えー、またぁ~?」

ぞろぞろと5人で横並びになって歩いているみんなの背中を追いかける。

なんかこれじゃ一人ハブられているみたいだ。

チームメイトとの円滑なコミュニケーションもプレーをする上で重要だ。

今まで練習ばかりに精を出してきたけど、たまには練習以外でチームメイトとの時間を持つのもいいかもしれない。

「ねぇねぇ、あたしも一緒に行ってもいいかな?」

慌てて5人の横に並んでそう言うと、全員無言になった。
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