イジメ返し―連鎖する復讐―
「瑠偉、こんな奴に優しくしてあげる必要なんてないから」

ノエルは目を吊り上げてあたしを睨み付ける。

「前からいちいち口出ししてくるしうざったいって思ってたんだよね。今日のことでホント無理になった。マジでアンタのこと嫌い。大っ嫌い。顔もみたくない」

「そんな……」

「だから、もうこっち来ないでくんない?今からレギュラーだけで明日の試合の相談するから。中暑いし、外で話そ」

ノエルの言葉に立ち上がる4人。

瑠偉はチラチラとあたしに視線を向けていたものの、ノエルに引っ張られて体育館を出て行った。

残されたのはあたしと、放り投げられて床に転がったボトルだけ。

背後でクスクスと笑い声がする。

振り返ると、後輩たちがこちらを指さして笑っていた。
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