イジメ返し―連鎖する復讐―

「先生がアンタなんかに言い寄るわけがないでしょ！？嘘つき女！！」

叫びながら何度も何度もあたしを蹴りつける瑠偉。

蹴りがあごに当たり脳が揺れその場に崩れ落ちるあたしを瑠偉は何度も蹴りつけた。

「痛い……っ、おねが……い、やめ……て」

物凄い形相の瑠偉にノエルと海荷が凍り付く。

あたしは体をくの字に曲げて両腕で頭を守る。

「ねぇ、死んでよ。目障りだから、早く死んで！！」

何度も蹴られてあちこちが痛む。

「瑠偉、やめなって！！それ以上やったらマジで死ぬ！」

ノエルの声と同時に瑠偉の蹴りが収まった。

恐る恐る瑠偉の方を見ると、怒りに顔を赤く染めふぅふぅと肩で息をしていた。

「そ、そろそろ行こうよ！ねっ？？」

瑠偉の機嫌を取る様に海荷が引っ張る。

「……だねぇ。そろそろ行こうか」

ようやく落ち着きを取り戻した様子の瑠偉がふわりと笑ってバッグを掴み、肩にかけた。