イジメ返し―連鎖する復讐―
「これで終わりだなんて思わないで。先生のこと、変態教師なんて言ったこと絶対に後悔させてやるから」
ギロリと鋭い目で睨み付けると瑠偉はあたしの足元に転がっている倉庫の鍵を手に取った。
「これ、あたしが返しておいてあげるね」
顔の前で鍵をかざすと、瑠偉はにっこりと微笑み倉庫を閉めた。
「ちょっ、え……」
立ち上がろうとしたけど、足に力が入らない。
目の前でガラガラという音を立てて閉じた扉に向かって這いつくばる。
でも、その努力もむなしくガチャガチャっという音がした。
「そんな……。嘘でしょ……」
「そこで一晩反省しなよ~?バイバーイ!!」
きゃははははという甲高い笑い声が遠ざかっていく。
と同時にパチッと体育館の中の電気が消えた。
「閉じ込められた……?そんな……。お願い!!出して!!誰か助けて!!」
辺りが真っ暗になりパニックになって絶叫しながらドンドンっと扉を叩く。
押しても引いても鍵をかけられてしまった扉はびくともしない。