🩸狂い切ったヴァンパイア🩸
「だから……久しぶりに吸いたいなぁ。ひゆの甘ぁい血。」

「っ……!あ、あとでっ……なら……」

そんな、私と出会ってから吸ってないなんて聞いたら、心配になっちゃうからっ……。

「本当?ふふっ、じゃあ頑張る」

「?」

が、頑張るっ……?

「あの、お話中申し訳ないのですが、どちら様?」

「あ、ひゆに命を救われて、ひゆの婚約者の柊玲です」

「!柊グループの!?」

「ふふっ、そうですよ」

ひ、柊ぐるーぷ……?

そ、そういえば、すごく有名な……!?

「そ、そうだったんだね……!!」

「ふふっ、そうだよ」

まさか、御曹司とはっ……!!

「あ、あなたは?」

「ひゆの親友の百合雪奈です」

「ふふっ、素敵なお名前ですね」

「あら、ありがとうございます」

す、すごいっ……!美男美女さんだっ……。

「僕、歳下なので、どうぞタメ口で」

「じゃあ柊くんでいいかしら」

「はい」

……?あれ?と、歳下だったんだ……!

「ふふっ、ひゆ、僕たち婚約者だよね?もう一回確認するけど」

「ええっ……!?で、でも、あのっ……ね?本当にいいの?」

「え?当たり前でしょ、だって自分で婚約の噛み跡つけたんだから」

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