🩸狂い切ったヴァンパイア🩸
「ず、ずっとこのままなの……?玲くんとくっついてると、心臓がおかしくなっちゃうよぉ……」

「……僕の心臓なんてとっくに潰れてるから平気だよ❤︎そんなこと言って、好きとか言ってくれないひゆは意地悪さんだね。」

「?……」

鈍感なひゆはとっても可愛いなぁ。

「はぁっ……可愛いぃっ……」

「れ、玲くん、お目目が、赤くなってるよ……?」

「ひゆに依存してる証拠だよ❤︎」

僕の目が赤くなる時はひゆが関わってたり、ひゆのことでなるからね。

「え、えへへっ……嬉しい、な……」

「っ……!?やばいよ、それは……」

「やばい……?わ、わかんないけどっ……玲くん、私、玲くんのこと——」

「玲!!大丈夫か?」

「あ、蓮……」

ひゆが、せっかくなにかを言おうとしてくれてたのに、弟の蓮に邪魔された。

「話がある」

「歩きながらでいい?」

早くひゆを僕の部屋に監禁——じゃなくて、拉致じゃなくて……閉じ込めたいから。

「ああ。」

その言葉を聞き再び歩き自分の部屋へ向かう。

にしても、軽すぎる。

ひゆはガリガリっていうよりマシュマロボディって感じなのに。

ひゆが可愛くて仕方がない……早く食べたいなぁ。

「……実はだな、北条家のヤツらが———」

「は?」

北条だ?

吸血鬼界トップの柊家のライバル的種族、北条家。

柊家がNo. 1だとしたら、北条はNo.2だ。

僕は長男だから、柊家を継ぎトップに立つが、それにやっかいなのが時期北条家当主の北条葵だった。

「……で?」

「……北条のヤツらが、お前を蹴落とすべく、ひゆさんを、葵の嫁にしようとして———」

バキン!!!!!

「ひっ……!?れ、玲くん……!?」

屋敷の壁が砕けた。

それに怯えてるひゆ。

あ、そうだ。僕が蹴ったからだ。

「アイツがアイツの分際で僕の命(ひゆ)を取ろうとしてるとか、ぶっ殺す以外なくない?」

「人殺しなんてしたら——」

「僕は当主になんてなりたい訳じゃない。ただひゆと一緒に幸せになりたいだけなのに……。ふふふっ、だから、いま誰を殺めようが、ひゆは僕のものだから、いいんだよ?蓮」

僕、なにか変なことでも言ったのかなぁ?

蓮が引いてる。

「玲くん……こ、怖いよ……?」

「わぁ❤︎ぷるぷるしてるの?❤︎」

「れ、玲くん……雪奈ちゃんが、教えてくれたんだけど、玲くんって、腹黒ヤンデレ変態吸血鬼さんなの……?」

「ぷぷぷっ❤︎ちょっと訂正しなきゃだけど、まぁ……そうかもね」

僕メンヘラでもあるけどね❤︎



< 48 / 77 >

この作品をシェア

pagetop