🩸狂い切ったヴァンパイア🩸
「……えっと……僕、死んでもいんだけど」

「へ!?し、死なないで!!」

「ふふふ、うん……あー……幸せ」

そう言って腕で目元を隠している玲くんに、キラリと光る水滴が見えた気がしたり

「玲くん、泣いてる……?」

「っぅっ……ひっく……だ、だらしなぃ……ら……み……で……」(だらしないから見ないで)

「お、大袈裟、だよ……泣かないで?」

そう言いながら玲くんをぎゅっと抱きしめる。

「ううっ……僕、幸せ……」

「ごめんね……今日忙しかったのにこんなタイミングで……」

「なに言ってるの、癒しすぎるよ。」

そう言った玲くんは私をぎゅっと抱きしめ返してくれた。

「ごめん、ごめんね……だらしないから、本当に……見ないでぇ……」

そう言われるとつい気になってしまい、玲くんの顔を見てみると、お顔は真っ赤で、ものすごい量の涙が溢れていた。

「え、えへへっ……そんなに喜んでもらえると、嬉しい、な……」

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