🩸狂い切ったヴァンパイア🩸
「っ……それ、だめ……ごめんひゆ、僕耐えられない」

そう言った玲くんは私にちゅっと口付ける。

すると、視界がゆっくりとぼやけ始め……。




………………。

目が覚めると私は……。

「ふふふふ、可愛いよひゆ。」

そう言いながら、私の頭に花をつけたり、手に持たせたりして嬉しそうにしている玲くんが見えた。

「よし、花嫁姿の出来上がりだー❤︎」

「ふぇ?」

花、嫁、す、すす、姿……?

よ〜く玲くんを見てみると、胸に真っ赤な薔薇をつけた、タキシード姿になっていた。

「ふふふ、偽装結婚式しよ?ふたりだけで」

「へ、へ!?結婚式!?」

「うん、将来に向けてね、練習」

「え、ええっ!?」

そ、そんな、急すぎるよっ……!

「って、ていうか、ウエディングドレス、れ、玲くんが着せたの……?」

私は記憶のない綺麗なウエディングドレスを見にまとっている。

「ふふふ、秘密〜❤︎」

「ぜ、絶対玲くんが着替えさせたでしょ!!」

は、恥ずかしすぎるんですけどっ……!!

あ、で、でも、玲くんも、所詮は、歳下、だから……!!

そう思い平常心を取り戻す。

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