🩸狂い切ったヴァンパイア🩸
「ひゆ……」

「れ、玲くんが、傷つくようなこと、しないでくださいっ……」

私、強いように見えて心は弱い玲くんを、守りたいっ……!!


「残念ながらそれは無理なんだよ」

「な、なんでですか……!?」

はぁ、とため息をつきながらそう言う北条さん。

「……キミの美貌、血が必要なんだ」

「な、なんでですか!?わ、私以外にも、血が特別な人はいるでしょう……!?」


どうして、なんでよりによって……。


「ふふっ、まぁそうなんだけどね。残念ながらそう稀にはいないんだよ。キミほどになってくると、多分……日本に30人もいないからね」

「えっ……?」


に、日本に、たったの30人……?

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