🩸狂い切ったヴァンパイア🩸
「だから……僕と、婚約してくれない?僕はこんなに一途に愛してるんだから」

「ええっ……!で、でもっ……!私の彼氏は、蒼葉くんっ……!」

「嘘つけ。だめだよ」

ま、まさか洗脳されるなんて思ってなかったんだもんっ……!

「あ、あのっ……」

「あ、そういえば血がまだだったね。もらおうかな」

「ええっ……!?」

た、タイミング、お、おかしくないかなぁ……?

「僕、ものすごくクラクラしてっ……」

思わず倒れそうになった玲くんのことを抱きしめて支える。

「っ……待って、わざとだったのに」

「?」

わ、ざとっ……!?

「偽装彼氏だよね?認めて。じゃないと吸っちゃうよ?」

「あ、あのっ……」

「泣いちゃうの?」

「こ、怖いよっ……」

身体中がぷるぷると震えだす。

「なにが怖いの?」

「え、えっと……っぅ……」

「あーもぅ、泣かないで」

そう言いながら、私を優しく抱きしめてくれた、玲くん。

「ごめんね、そんなに怖かった?」

「ぷ、ぷるぷるしちゃったっ……っぅ……」

「そっかぁ。まぁ、大丈夫。いずれ慣れるよだって」






これからずっと一緒だもんね❤︎
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