幽霊でも君を愛する
第三章 大誤算を食らう『親友』と私達
ピーン ポーン パーン ポーン
 ピーン ポーン パーン ポーン



「・・・・・

 ・・・・・・・?

 ・・・・・・・???」

いつもならチャイムの音と同時に講師が来る筈なのに、いつまで経っても教室のドアが開かない。チャイムと同時に椅子に座った生徒達も、首を傾げながら教室のドアを覗き込む。
徐々に囁き声で埋め尽くされていく教室の中、私は出し忘れていた勉強道具一式をリュックから一つずつ取り出す。

ピン ポン パン ポーン

「えー、全校生徒の皆さん。
 本日は会議が長引いている為、一限目の講義は短縮となります。生徒の皆さんは、そのまま教
 室で自習待機してください。
 繰り返します、本日は会議が長引いて・・・」
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