美しい夢を君と

「その男の子の名前まだ思い出せないの?」


私の目をじっと見つめている結華に聞かれたけど思い出せない


「名前どころか顔も見えないもん、ほんとだれなんだろう。」


「いつか会えるといいね。あ、今日転校生くるって」



転校生?興味ないや



「美夢はさ、もしその夢の男の子に会えたらどうする?」



ずっと黙ってた玲夜にそう聞かれて


「別にどうもしないよ。そりゃ会えるなら会って誰なのかって聞くけどそれ以外は別になんもない」


玲夜は「そっか」というとなぜか私の頭を撫でた



玲夜に頭を撫でられるのは好きだ



大きい手が暖かくて。

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