美しい夢を君と

目に入ってきたのは教室の奥で優雅に抱きしめられている美夢



だが暴れている





「美夢」






そう呼ぶと動きが止まりこちらを眺めてくる




そしてこちらに歩いてきて抱き着いてきた




「美夢、大丈夫だから。」






そういって頭を撫でると寄りかかってきた





どうやら寝たらしい。顔を覗くと涙の跡がたくさんある





「結華、鳳竜を屋上へ。龍音も集めろ。あと海くんも。俺はあそこへいく」




そういうと「わかったわ」といいながら美夢の涙を拭く結華



美夢を横抱きにして歩き始める



「鳳竜のみんなついてきて。そこで話すわ」




大人しく俺たちの後ろをついてくる鳳竜たち



ちょうどタイミングよくチャイムがなり廊下には誰もいない

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