美しい夢を君と

「じゃ、そろそろ昼休み終わるからお前らも戻れよ~」



そう言いながら屋上をでていくしんちゃん




ん?いま頭の中になにか映像が流れた



夢?




「あ、そうだ、柚月」



「なに?」「ん?」



海と一緒に返事をする



「あー、そっか、まぁどっちでもいいや。お前らの母親の名前ってなんだ?」



またこれか、お父さんの次はお母さん



「お母さんの名前は美眞-みま-だけど」



「お、やっぱりそうか、そうかそうか~」



ほんと何なんだこの人


しんちゃんの顔をガン見していると



「俺に惚れちゃった?」なんて言ってきた



「いや、なわけ」そう言って思い出した




「あ、写真だ」



「写真?この間のやつか?」



違う、その写真じゃない
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