美しい夢を君と


「小学校に上がる前に今住んでるとこに引っ越したんだけど、ある女の子と約束したんだ」


「約束?」


「あぁ、近所の公園でよく一緒に遊んでた女の子なんだが、高校生になったらこっちに戻ってくるからまた会おうって」



あれ?これ私知ってる



夢で見た



あれ昔の記憶だったんだ



「ねぇそれって」


「その女の子を何回か家に送ったことがあるんだ。その時は漢字が読めなかったから分からなかったけど、”柚月”そう書いてあった」



やっぱり私なんだ



「やっと会えた。美夢、久しぶりだな」



優雅だったんだ。



「うん、久しぶりだね」



あの夢の謎がやっと解けた



「そうかぁ、優雅だったんだ」



「あぁ美夢が美人になりすぎてまじびびった。昔から大人びてたけど」
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