美しい夢を君と
「美夢、話ずれてる」
玲夜に言われて気を取り直す
「てかてか一ついい?その恰好暑いでしょ、パーカー脱いでいいよ」
「見てるこっちも暑くなる」なんて言っている友
絶対それが本音だろ、なんて思いながらパーカーを脱ぎキャップを外す私たち
「あー!!暑かった!!!!」
陸の言葉に頷く
「あんたらいまだに顔ばれしてないの?」
なんて智也に言われる
「もちろん、そういう翠苑も誰もばれてないじゃん」
稜の言う通り、翠苑も龍音、炎舞と同じく顔がばれていない
この中で顔がばれてるのは私だけ
まぁそれは鳳竜の姫としてだけどね
「さ、本題に入りますか」
そう言うとみんなの目つきが変わった
「まず、黒鴉について知ってることを教えてほしい」