美しい夢を君と

「もしもし?」


『美夢!!!!あのね!!!あのね!!!!!』



いや、テンション高すぎん?



「咲、一旦落ち着いて」


『うん!でね!』



全然落ち着いてねぇし



『今ね炎舞が来たの!!!!』


「どこに?」


『鳳竜の倉庫に!!!』




なぜ?




「それで?」


『海さんと玲夏さん以外の顔は見えなかったんだけどね、もうかっこよかった!!!!オーラがすごかったの!!!!』




ほうほう、そうか



じゃなくて私はなんで炎舞が鳳竜の倉庫に行ったのかが知りたいんだけどな



『咲、本題を話してあげて』



電話の奥から愛那の声が聞こえる



『あ!そうだった!あのね、海さんが黒鴉を一緒に潰そうって!それで龍音と翠苑も手を貸すって言ってくれたの!!』


『すごくない?!』そう言っている咲の言葉を聞きながら蓮の方を見る



これのことか



”手を貸す”ね、貸してもらうのは私たちの方なんだけどな
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