美しい夢を君と
美夢side
ーーーーーーーー
ーーーーーーーー

「ねぇ玲夜って好きな人いるの?」



玲夜と屋上に向かってる途中、そう聞く



「あー、いるよ」



「え!!だれだれ!!!」



めっちゃ気になるんだけど!!!!




「誰でしょう」



え、え、え、教えてくれないの?



「早く教えてよ」



「んー、まず髪が長い、そして頭は別に良くも悪くもない」



えー、誰だろう、結華?



あ、結華って髪ボブだし頭いいじゃん



じゃあ香純?



「あとは?」



「喧嘩できる。笑顔がかわいい」



いやそれって




「香純じゃん」





なんだ、玲夜って香純が好きなんだ



「ちげーよ」



「じゃあ誰」



屋上に着いたらみんないるから絶対教えてくれない



そう思って登っている階段を1段上がり玲夜とほぼ同じ身長になる



「誰が好きなの」






そう言うと溜息をつかれてぐっと距離が近くなった






そして











「美夢だよ」











その声とともに唇にキスを落とされた








ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー







< 277 / 394 >

この作品をシェア

pagetop