美しい夢を君と


海が先頭に立ち男に声をかけた



「お前は誰だ。何でここにいる」



こちらに振り返った男



ネクタイを見る限り私たちと同じ学年、つまり2年生



この学校は学年ごとにネクタイ、リボンの色が違う



ただ、フードを被っているため顔は見えない





「これはこれは、鳳竜の皆さんと炎舞の方じゃないですか。奥にいるのは、あっ言うのやめときますね」


「炎舞?誰のことだ」


「とぼけないでくださいよー、炎舞さん」



しかも海のこと炎舞って。



こいつなんかやばい



「お前は誰だ」



海が怒っているのが声でわかる




「俺ですか~、俺は~」



そこまで言ってフードを外した男


そして



「俺は黒鴉の幹部やってまーす。今日は総長からの伝言を預かってきましたー。えーっと、鳳竜の皆さん。青龍音は見つけましたか?殺しましたか?まぁきっとまだだよね、そんなことより炎舞と一時的に手を組んだらしいね。ほんとは教えたくないけど鳳竜にいいこと教えてあげる。

8月1日の夜、鳳竜と炎舞の皆さんを潰しに行きます。それまで鍛えとくおくこと。以上」



わざわざ日付まで言ってきたじゃん


バカなの?
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