美しい夢を君と


「智也、姫にひかれてるぞ」



蓮のその言葉と共に智也がニコニコしながらこっちに来た



いやな予感がする



「ひーめ、ひかないでよ~」



そう言って私の頭を撫でてきた



違う、これは髪をぐちゃぐちゃにしている



「やめてもらえます?」



鳳竜のほうを見るととめたいが相手が翠苑のため何も言えないらしい



「姫美人だね~、彼氏とかいるの~」



そう言いながらさらに髪をぐちゃぐちゃにするやつ



「あの、やめてもらえませんかね」



ニコニコしてる智也に私もニコニコしながら言う



「ん~?な~に~?」



やっべ、こいつむかつく



もういいや



「うざいって言ってんの」



そう言って智也のすねを思いっきり蹴った



「いった!!!!!痛い痛い!」


「自業自得」



髪を梳かしながら横を向くと鳳竜たちがびっくりしている



そして咲が


「み、美夢!!!だめだよ!!!翠苑だよ!私たちよりはるかに強いんだよ!!潰されちゃうよ!!!!」と言った



翠苑が鳳竜のこと潰しでもしたら私が龍音として翠苑潰したるわ



なんて言わないけど。
< 291 / 394 >

この作品をシェア

pagetop