美しい夢を君と

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「美夢」



「ん?」



私たちの前にはきれいな海が広がっている



「話したいことがある」と言われて二人で海に来た



もう少しで冬



だから少し寒い



けどこの人の隣にいるだけで体が暖かくなる



「美夢あのな」



そう言ってさっきから何かを言おうとする彼



「どうしたの?」



そう言って顔を覗き込もうとしたら肩を掴まれて止められた










「美夢、好きだ。俺と付き合ってほしい」













私も好きだよ





そう言い返したいのになぜか言葉が出てこない





頭に浮かぶのは目の前にいる彼ではない人




何で




どうして














「ごめん」










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