美しい夢を君と

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「美夢」





誰かにそう呼ばれて目を開けると玲夜






え?玲夜?





って私の部屋?





「玲夜?何で?」



「なんでってなに、早く倉庫行くよ」




倉庫?




「なんで倉庫に行くの?」



「なんでって打ち上げじゃん」





打ち上げ?




「なんの?」


「はぁ」



なぜかため息をつかれた




「黒鴉との戦いで誰も死ななかった。しかも怪我も切り傷程度、大けがした人はいなかった。それを知った陸が打ち上げだー!とか言ってたじゃん。それを今日やるんだと」



そんなこと言ってたっけ?



何で玲夜生きてんの?



いや、死んでないか



ん?あのあと玲夜ってどうなったんだっけ?




あれもしかして玲夜が撃たれたとこは夢だった?




まぁ生きてるんだったらいいや





「玲夜!」




「ん?ってあぶねっ」




玲夜の名前を呼んだ瞬間飛びついた




「どうした?」



「んー、玲夜だーって思って」



「なんだそれ」



笑いながら私の頭を撫でてくれる玲夜




うん。やっぱこの手が一番好き





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