美しい夢を君と
ーー


「ユキ、よっ」


「おう、玲夜退院おめでとう。身体は大丈夫か」


「おう、大丈夫だ」


「そうか、じゃ、俺はもう帰るぞ」



ほんとに俺のこと見に来ただけって感じだな



相変わらずうちの総長は自由だ



「え!総長もう帰るんですか!!!まだ話しましょうよ!」



そう言ってユキの前に立つ和樹



「すまんな、俺も暇じゃないんだ」


「じゃあ名前教えてください!!」


「名前?あぁ”ユキ”だ。じゃあな」



そう言って帰っていったユキ




「えっ?今名前言ったのね?」



陸の言葉にさっきの場面を脳内再生した









言ってたな




和樹たちを見ると固まっている



「和樹どうした」


「玲夜さん、聞きましたか、総長名前言いましたよね」


「あぁ言ったな」



その瞬間割れんばかりの歓声が倉庫に響いた



「総長の名前聞けたー!!」


「よっしゃぁー!!!!!」




その姿をみて笑う俺たち



ユキ、お前愛されすぎだろ





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