【短】懺悔、焦燥、相対、嫉妬、後悔 それはまるで世界の終わり
焦燥…それは、二人の姿を見ている自分に対して。

今更何を焦ることがあるのかと…そう言われてまえば、何もかもが崩れてしまうけれど。

例えば、誰もいない教室でじゃれ合っているのを見てしまったり、私の知らないアイコンタクトで会話をしている姿を見てしまったら、最後。


あり得ないくらいの血の逆流を経て…私はその焦燥感に煽られ、いくつもの流れない涙を飲み飲むんだ。


「好きとか言ったら困らせるんだろうなぁ」


呟きは、爆音の響くスタジオの中で掻き消される。

どんなに好きだと思っても、彼を困らせたい気持ちを、育てたいわけじゃない。

だから…今日も焦燥感は、ドン底まで膨らみ…爆発しそうだった。

< 2 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop