狂ったのは?
「それならぜひお願いします! 私は二、三日近くのホテルで泊まっていますので、その間なら見に来れます!」
「分かりました。それでは戻りましょうか。足元に気を付けてくださいね」

 ハヤテさんが頷くと、来た時と同じように私の手を引いて細道へと帰って行った。
 帰りは歩き方が分かったおかげで行きより早く戻ることが出来た。
 小さな桜の木の前まで辿り着くと、ハヤテさんは私の手を離してこちらを向く。

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