狂ったのは?
 私は場所を聞き出して片っ端から引き出しを開ける。引き出しの奥にお目当てのゴミ袋を見つけ、取り出してから部屋にあるゴミを放り投げる。

「おお、流石マネージャー。片付け慣れているな」
「馬鹿なこと言ってないで、冬馬もやるの! まず窓を開けて換気して、それからこのビニール袋に空き缶とペットボトルを分けて集めて!」

 傍観していた冬馬に私は分別用のゴミ袋を押し付けてゴミ拾いを再開した。
< 38 / 94 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop