君にそのまま直球で
〜卒業式〜
 時は過ぎて卒業式。その直前に5.6人の人と手紙を交わした。仲良い人には何を言って渡せばいいか考えている時。誰かが私の机に手紙を置いてった。これは私の保育園で集まると言う話であった。
 保護者には伝えていたが、私たちには知らされておらず初耳であった。
「参加者は.........川神さん、小桜さん、櫻井さん...」
 遥太も来るみたいだ。ちなみに櫻井の次は田高、私だ。
 無事卒業式は終わり下校時間になり私とそのほか数名、遥太は保育園へ。
 席は遥太と隣。保護者と卒業生は別々になり、遥太と久しぶりに。いや、6年ぶりだ。6年ぶりに話した。私は皆に会うのも遥太に会うのも6年ぶりで忘れかけている人すらいた。そんな事を考えている場合でもない。
 だかやはり夏実が邪魔をしてきた。
「ねぇ。悠奈!どうしたの?」
 別に何も無かった。遥太の向かい側に夏実が座っている。もし私が遥太と話していたいから待っててなど言ったらどうなっていることだろう。
「ごめんちょっとぼーっとしてた笑」
 こうでも答えないとさすがに友情に敏感な夏実には嫌われてしまうかもしれない。
 この日は遥太と小学校はどうだったのかなど、ほんの少し言葉を交わして時間になってしまった。
 別に家が遠い訳でもないけどなかなか行こうと言う気にはならなかった。
 どうせ中学校で会えるんだろうな...
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