君にそのまま直球で
〜入学式〜
 またもや6年は早いように感じた。あっという間に卒業式を終え、中学校の入学式に。
 街に1つしかない中学校。5つの学校が集まり3クラスに別れる。ちなみに私が住んでいる町はとても田舎だ。
 初めて制服を来て学校へ。家から学校まではバス通学だ。
 私の学校は20人前後でクラス替えがなかった。だが90人前後で3クラスに別れる。仲の良い友達、親友の夏実とは一緒のクラスになりたいと思った。
 昇降口の掲示板に貼ってあった。
「田高...田高...あった。3組だ。夏実は、篠村......同じクラスだ!」
 心の中で上機嫌で言葉を発していた。
「悠奈!3組だよね?」
 確かに3組だ。やはり遥太は何組か知りたかったが、夏実と卒業式ぶりにあったもので早速連れてかれてしまった。
 私は歩きながら私は口にした。
「うん。夏実と同じ3組だよ!安心したよ。」
 1ー3に入り席を探す。私は1番後ろのようだ。バスは混雑しないよう少しズレて来るようで教室には30人程いるはずなのにまだ10人もいなかった。
 私の周りの席の子も来ていなかった。その時
「痛っ!あ...っ。」
 隣の席の方から悲鳴のように痛い事を訴えている人がいた。なんだか面白そうだと思いながらカバンなどの準備をしていた。
 登校完了時間5分前。さすがに全員来たようだ。この後は読書の時間。私は読書がとても大好きで恋愛小説を今日も持ってきた。
「よぉ。久しぶりだな」
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