雨上がりの空を見上げたら
「なんでいるの!?」
「なんでって、顧問に用があってこっちの棟に来たら、なんか俺の名前が聞こえたから来てみただけ」
「そっ、そうなんだ…えと、久しぶり!」
「ホントなw 多分話すの中学以来じゃね?」
「そ、そうだよねっ!」
「っつかさっきからテンパりすぎ。可愛いかよw」
「ふぇっ!?」
不意打ちで『可愛い』なんて言われたから、胸がドキドキして、顔に熱が集中するのが分かる。
「何、照れてんの?」
「えっ、あっいや…」
「めっちゃ顔赤いけど?」
あーーーもうっ!観念するしかない…
「だ、だって翔飛が急に可愛いとか言ってくるのが悪いんじゃん…!そんなの、照れるなっていう方が無理だよっ!!」