雨上がりの空を見上げたら

「嘘、やだ恥ずかしいっ…」

恥ずかしすぎて、思わず髪で顔を隠してしまった。

「うわー、マジで無自覚かよ…」

「ふぇっ?」

目だけで、控えめに上崎くんを見上げる。

「あっ、ちょ、待ってそれはヤバい…」

何故か真っ赤になった上崎くんは、顔を隠してしゃがみ込んでしまった。

「あー…すげ、想像以上に破壊力が…もつかな、俺…」

「え、あ、あの…?だいじょ、ぶ?」

そーっと声を掛けると、上崎くんはまだ真っ赤だったけど、真っ直ぐに私を見つめてきた。

「あ、あの…っ!」

「は、はいっ!」

「ちょっ、待って…」

「う、うん?」

上崎くんは目を一旦逸らして、大きく深呼吸をする。

そしてまた私を見つめると、言った。
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