雨上がりの空を見上げたら
オドントグロッサム-特別な存在-
「え、えーっと…」
「ごめん、急じゃびっくりするよね!?もしあれなら、あの、友達からでも全然っ…!」
お、お友達?そ、それならなってもいいかな…
うん、こういうのはまず相手を知ってからじゃないと…
私が、「友達からなら、」と言おうとした時、
「だーめだよ」
不意に上から声がした。見ると、丁度正面の階段から降りてくる翔飛の姿が。
「え!?翔飛、なんで!?」
驚く私なんて無視する翔飛。
彼にグイッと腕を引かれて、後ろに下がる。
「翔飛、なんの用?」
上崎くんが翔飛のことを知っているということに驚く。
同じクラスなのかな…?
でも、だったらなんでこんなに敵対視しているような話し方をするの…?