雨上がりの空を見上げたら


「は?なんなのお前、さっきから随分と侮辱してくれてんじゃん」

「事実だろ?それとも何、正体暴かれて、図星過ぎてヤバいとか?」

「テメー、調子乗ってんじゃねーぞ!?」

「何?殴りたいなら殴れば?陽菜さえ守れればどうなっても構わねーけど?ほら、どーぞ」

「くっそ、この野郎!!」

殴りかかろうとして飛びかかった上崎くんを軽く交わすと、彼の拳を手で受けとめる。

「殴るのはノーセンキュー。男なら言葉で攻めろよ、力なんか見せつけたって、別になんも解決しなくね?」

「テメー…うるせーんだよっ!!」

翔飛の忠告を無視して、上崎くんは反対の拳で抵抗しようとする。

翔飛はそれも軽く交わすと、余裕の笑みを浮かべて言った。

「いーの?斗真。お前一応特進クラスだよな?俺がこのこと担任に言えば、一瞬で退学だけど」
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