雨上がりの空を見上げたら
なんでそんなこと言うの…?嫌なわけないじゃん、すっごく嬉しかったんだよ?

自分の気持ちが真っ直ぐ伝わらない関係にしたのは自分なのに、その事実に苦しくなる。

今までの楽しかった頃の日常が、中学時代の嫌がらせをされて責められ続けていた日々の出来事が、次々とフラッシュバックしてきて…

気づいたら、涙が頬を伝って流れていた。

「そ、そんな泣くほど嫌だった!?ホントにごめん!!」

「違う、違うの!!すごく、すっごく嬉しかったよ!」

「でも現に今、泣かせちゃってるし…」

「こ、これは、その…ご、ごめんなさいっ!!」

気持ちに蓋をするって決めたんだから、泣いちゃダメだ…。

慌てて制服の袖で涙を拭う。

まさか、今までの日々を思い出してしまったからだなんて、言えるわけない。

あーあ、もう一度やり直したいな…

…え?待って、私いま、やり直したいって思った?

< 33 / 47 >

この作品をシェア

pagetop