雨上がりの空を見上げたら
「私、ホントは別れたくなんてなかった。もう好きじゃないなんて、そんなの嘘。ずっとずっと、大好きだったんだよ、あの日から、今日までずっと。だけど、私といたら、翔飛の大事なもの、奪っちゃうって思ったら、私さえ我慢すればいいんだ、って…」
次々と溢れる涙で、きっと多分、史上最高に可愛くない顔してると思うけど、
それでも、我慢して閉じ込めていた想いはまだ言い足りなくて、次から次へと言葉を紡ぐ。
「結奈と翔飛が付き合うなんてヤダ。翔飛の彼女は私がいいの。だから、ねーお願い、結奈じゃなくて私を見て?それから…」
「え、ちょ、ちょっとストップ!色々予想外のことが多すぎて頭が追いつかないんだけど?!」
私が夢中で気持ちをぶつけていると、途中で翔飛に遮られた。