雨上がりの空を見上げたら
理解した途端、言いようのない怒りが込み上げてきた。
「なんでそんなこと…っ!如月さんは、翔飛のことが好きなんじゃないの!?」
普段言い返さない私が反論したことに驚いたのか、彼女は一瞬怯んだ。
しかし次には、面白がるような笑みを浮かべて言ってくる。
「えー?すきだよ?」
「じゃあなんでっ!翔飛にとって、エースがどれだけ大事なポジションなのか分かるよね!?」
「なーにマジになってんの?ウケるんですけどw」
「は?アイツの気持ちをなんだと思って…っ!」
「ってか、だからじゃん?」
「えっ…」
「翔飛くんにとって大事なもの?それを奪いでもしないと、アンタたち別れてくれないでしょ?」
「なに言って…」
「何?真面目そうなくせにバカなの?w だからー、宮崎さんが翔飛くんとくっついたせいで、翔飛くんはエースから落とされたって言ってんの」
私の、せい…?私のせいで翔飛はエースから外されちゃったの?
「宮崎さんのせいだよ?あーあ、翔飛くん可哀想、、、」
「宮崎さんって、いるだけで人を不幸にする天才だね?褒めてるよ、もちろん悪い意味で☆」
いつのまにか、他の人たちもやってきて、口々に私を責め立てる。