雨上がりの空を見上げたら

俺がそう言うと、陽菜は分かりやすく真っ赤になった。

「〜〜〜っ、もうっ!!」

「いいじゃん、付き合ってるんだし」

「そ、そ、そうだけど…っ!」

彼女は一瞬反論しかけたが、すぐに呑み込む。

急に無言になった陽菜に不思議に思って、俺は声をかけた。

「陽菜?どした?」

俺がそう言うと、彼女は俺を無言で見つめてきた。うっすらと涙が滲んで、涙目になっている。

うっ…か、可愛すぎる…

陽菜は時々不意打ちでこんな表情をしてくるから、心臓に悪い。

マジ、理性が飛びそうになるんだって…

あー、ヤベぇ…

まぁ、本人は無自覚なんだろうけど、、、






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