雨上がりの空を見上げたら
その笑顔に応える代わりに、俺は彼女を引き寄せた。
「ねー陽菜、」
「ん?」
「これからも、1番側で笑ってくれる?」
「もちろんっ!翔飛、大好き」
「俺もすっげー好き」
それから、俺は彼女の唇に、触れるだけの、優しいキスを落とした。
空には、俺たちを祝福するかのような澄み切った青空と、その上を白鳥が飛んでいた。
一生かけて守ってみせる。
そう心の中で誓って、もう一度、彼女にキスを落とした。
《END》