雨上がりの空を見上げたら
してない、してないよ…だからお願い、自分を責めないで…
「別にしてないよ?でもごめん、私もう限界だ」
声が震える。嫌だよ、離れたくないよ…
「え…?」
「翔飛といるの、もう無理…だから、おわりにしよ…?」
嫌、終わりになんてしたくない、ずっと一緒にいたいよ…!
そう言ってしまいそうになって、慌てて呑み込む。
「は…?!ちょっと待って、なんで急に…?もしかして、またアイツら?それなら俺が言って…」
「そういうのが嫌なの…っ!翔飛が良くても、私が無理なの、耐えられないんだよ!」
「陽菜…っ!」
「翔飛にはわかんないよっ!私は、翔飛と一緒にいると、いつも死ねとか消えてとか言われるの…っ!存在自体邪魔って言われて、その度に死にそうなくらい苦しいの、辛いの!でもそんなの、翔飛には分かんないでしょっ!?」
言葉って怖い。心で全然思ってないことでも、淡々と言えちゃうから。
「そ、っか…」
違うよ、そんなの、翔飛がいれば全然辛くなんかなかった。我慢できたんだよ。