【受賞&書籍化】高嶺の花扱いされる悪役令嬢ですが、本音はめちゃくちゃ恋したい
令嬢が心にもなく同調すると、ネリネは満足そうな顔で席を立った。
「まあ、うれしい! 今日は、みんなに新しい肖像画を見せたいと思ってきたのよ。流行の肖像画家レンドルムに描いてもらったの。彼の手にかかると、どんな冴えない男も煌びやかに、美しい女はより美しくなるという噂通りの実力だったわ!」
お世辞で「見たい」と盛り上がる令嬢を引きつれて、ネリネは別室に向かった。
サロンの場となっている王家の別邸は、後見する芸術家が個展を開くギャラリーになっていて、現在は、レンドルムが描いた肖像画が展示されている。
持ってきた肖像画は、家臣に命じてギャラリーのメインルームに飾らせた。
「ここよ!」
ネリネがメインルームの扉を開くと、中には先客がいた。
「まあ、うれしい! 今日は、みんなに新しい肖像画を見せたいと思ってきたのよ。流行の肖像画家レンドルムに描いてもらったの。彼の手にかかると、どんな冴えない男も煌びやかに、美しい女はより美しくなるという噂通りの実力だったわ!」
お世辞で「見たい」と盛り上がる令嬢を引きつれて、ネリネは別室に向かった。
サロンの場となっている王家の別邸は、後見する芸術家が個展を開くギャラリーになっていて、現在は、レンドルムが描いた肖像画が展示されている。
持ってきた肖像画は、家臣に命じてギャラリーのメインルームに飾らせた。
「ここよ!」
ネリネがメインルームの扉を開くと、中には先客がいた。