【受賞&書籍化】高嶺の花扱いされる悪役令嬢ですが、本音はめちゃくちゃ恋したい
3話 まちあわせ準備万端
恋をはじめた二人が、はじめてすることといえば?
マリアに言わせれば、そんなことは決まり切っているが、レイノルドに求めるのは勇気がいった。
「待ち合わせデートがしたい?」
「ええ」
ふしぎそうに問い返したレイノルドに、マリアは神妙にうなずく。
貴族令嬢であれば、男性に家まで迎えに来てもらってエスコートされるのが一般的。だが、マリアが憧れる恋は、もっと行動的だ。
「庶民の恋人たちは、時刻と場所を決めて、お互いの足で待ち合わせ場所におもむくそうです。ロマンス小説で読んでから、そんなデートにずっと憧れておりましたの」
「俺は町を歩き慣れているから構わないが……あんたは大丈夫なのか?」
「侍従なしで散策した経験はございませんが、レイノルド様がいてくだされば平気です」
マリアに言わせれば、そんなことは決まり切っているが、レイノルドに求めるのは勇気がいった。
「待ち合わせデートがしたい?」
「ええ」
ふしぎそうに問い返したレイノルドに、マリアは神妙にうなずく。
貴族令嬢であれば、男性に家まで迎えに来てもらってエスコートされるのが一般的。だが、マリアが憧れる恋は、もっと行動的だ。
「庶民の恋人たちは、時刻と場所を決めて、お互いの足で待ち合わせ場所におもむくそうです。ロマンス小説で読んでから、そんなデートにずっと憧れておりましたの」
「俺は町を歩き慣れているから構わないが……あんたは大丈夫なのか?」
「侍従なしで散策した経験はございませんが、レイノルド様がいてくだされば平気です」