【受賞&書籍化】高嶺の花扱いされる悪役令嬢ですが、本音はめちゃくちゃ恋したい
 不安になって踵を返したら、後ろにいた男性とぶつかって二人一緒に倒れてしまった。マリアは、男性のうえに乗る形でうつぶせになる。

「申し訳ありません。わたくしの不注意で――」
「いや、受け止めきれなかった俺が悪い」

 聞き覚えのある声に顔を上げたマリアは、目をまん丸にして驚いた。

「レイノルド様!」
< 136 / 446 >

この作品をシェア

pagetop