【受賞&書籍化】高嶺の花扱いされる悪役令嬢ですが、本音はめちゃくちゃ恋したい
レイノルドと手紙のやり取りが途絶えてから、十日が経った。
マリアからは送っていない。音信不通がいちばん良くないとは分かっていても、あんな預言を聞いたあとでは気後れもする。
レイノルドからの連絡を待つことにしたが、待てど暮らせど一報すら届かなかった。
報せが来ないのは、彼なりに破滅の預言に対処しているのかもしれないし、国王が結婚を認めるかどうか熟考している最中だからかもしれない。
ここでマリアが報告をほしがれば、急かされているように感じるはずだ。
(これ以上、レイノルド様の負担を増やさないためにも、我慢しなくては)
どうせ、明日にはパーティーの打ち合わせのために宮殿に行く。レイノルドも同席するので、そこで尋ねてみればいい。
そう思っていたのだが――封筒を受け取ったマリアは、便箋を開いて驚いた。
「明日の打ち合わせは中止する?」
マリアからは送っていない。音信不通がいちばん良くないとは分かっていても、あんな預言を聞いたあとでは気後れもする。
レイノルドからの連絡を待つことにしたが、待てど暮らせど一報すら届かなかった。
報せが来ないのは、彼なりに破滅の預言に対処しているのかもしれないし、国王が結婚を認めるかどうか熟考している最中だからかもしれない。
ここでマリアが報告をほしがれば、急かされているように感じるはずだ。
(これ以上、レイノルド様の負担を増やさないためにも、我慢しなくては)
どうせ、明日にはパーティーの打ち合わせのために宮殿に行く。レイノルドも同席するので、そこで尋ねてみればいい。
そう思っていたのだが――封筒を受け取ったマリアは、便箋を開いて驚いた。
「明日の打ち合わせは中止する?」