【受賞&書籍化】高嶺の花扱いされる悪役令嬢ですが、本音はめちゃくちゃ恋したい
レイノルドは手を伸ばして、薄布でほつれた髪をマリアの耳にかけた。
「俺は、星空というと恋人と見るイメージがある。だから、あんたと見たかった。だが、俺がしたいと思うことは、あんたのしたい恋とは違うかもしれない」
「そんなことは、」
「あるかもしれないだろ」
不安そうな色を含んだ声が、マリアに投げかけられる。
「俺に、あんたがしたい恋を教えてくれ。夜空の下の恋人たちは何をする?」
「そ、れは……」
マリアは、言葉を切った。
恋人が二人きりで美しい星空を見上げてすること。
そんなことは一つしかない、けれど。
「俺は、星空というと恋人と見るイメージがある。だから、あんたと見たかった。だが、俺がしたいと思うことは、あんたのしたい恋とは違うかもしれない」
「そんなことは、」
「あるかもしれないだろ」
不安そうな色を含んだ声が、マリアに投げかけられる。
「俺に、あんたがしたい恋を教えてくれ。夜空の下の恋人たちは何をする?」
「そ、れは……」
マリアは、言葉を切った。
恋人が二人きりで美しい星空を見上げてすること。
そんなことは一つしかない、けれど。