【受賞&書籍化】高嶺の花扱いされる悪役令嬢ですが、本音はめちゃくちゃ恋したい
なおも言い募るパーマシーを、レイノルドは冷酷に睨みつけた。
「そんな馬鹿な兄貴なら、俺が殺してでも止める」
「ひっ」
パーマシーの息を呑む音が聞こえた。衝撃ついでに洗脳からも冷めてほしいが、愚かしい人間というのは死ぬまで性根が変わらないものだ。
マリアは、パーマシーの背に手を当てる、けなげなミゼルに声を掛けた。
「ミゼル様。パーマシー様とのご関係を考え直すべきだと思います。爵位も財産もいらないと覚悟なさって求婚を受け入れられたのでしょうけれど、パーマシー様はあなたを本当に想っておられるでしょうか?」
婚約破棄されたマリアが、ミゼルに婚約を説くなんて馬鹿げた話だ。けれど、彼女が持つ、純粋に好いた人に尽くしたいという真心なら、マリアにも覚えがある。
「そんな馬鹿な兄貴なら、俺が殺してでも止める」
「ひっ」
パーマシーの息を呑む音が聞こえた。衝撃ついでに洗脳からも冷めてほしいが、愚かしい人間というのは死ぬまで性根が変わらないものだ。
マリアは、パーマシーの背に手を当てる、けなげなミゼルに声を掛けた。
「ミゼル様。パーマシー様とのご関係を考え直すべきだと思います。爵位も財産もいらないと覚悟なさって求婚を受け入れられたのでしょうけれど、パーマシー様はあなたを本当に想っておられるでしょうか?」
婚約破棄されたマリアが、ミゼルに婚約を説くなんて馬鹿げた話だ。けれど、彼女が持つ、純粋に好いた人に尽くしたいという真心なら、マリアにも覚えがある。