🏗木村真琴建設会社🏗
それから、菜緒子はミカエルと高田直樹を呼び出し、自分の気持ちを二人に言おうと思った。

ミカエルに取られるわけにはいかない。

ミカエルは『ど・・・どう・・・し・・・たの?』と、たどたどしく聞いて来た。

ミカエルはドキドキしていた。


『二人に・・・言いたいことがあるの・・・』


『何だ?』


『私達に?言いたい事?どうしたの?』


それから、二人は顔を見合わせると、『私・・・高田直樹が好きなの・・・ミカエルには・・・渡したくはない・・・』と菜緒子はきっぱりと言った。

二人は―――ミカエルと直樹君は目を丸くしてしまった。


『なんだ・・・お前・・・俺が・・・浮気していると思っているのか?』


『浮気・・・?貴方は・・・直樹君が・・・大好きなの?』


『そうよ・・・五歳の時から・・・一緒に居るのよ?私から・・・取らないで欲しい・・・』


彼女は泣きそうな顔をしており、じわっと目元に涙を浮かべていた。

ミカエルはドキドキしてしまい、高田直樹は『お前・・・五歳の運動会で言っただろう?俺も・・・好きだって・・・忘れているのか?』と言ってきた。



―――俺は・・・別に・・・大人でいう・・・浮気をしている訳ではない・・・

今でも・・・お前の事・・・好きだし・・・大人になったら・・・お前を守ってやろうと思っている・・・



『直樹・・・私達の関係・・・間違えているの?私は・・・友達だと思っている・・・』


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