🏗木村真琴建設会社🏗
それから、鈴鹿亜美はベッドに横になりながら、色々な事を考えていた。あの日、山崎和義と木村真琴にキスされてから、心が揺さぶられている―――自分は山崎和義にも、好意を抱かれている―――。だけど、以前、木村真琴は合田木実と付き合いだした。自分はどうすれば良いだろう?―――自分の気持ちは―――。


自分の・・・好きな人は―――。


『お前は・・・四角関係って・・・どういう事か・・・分かるのか?二人の人に・・・恋愛感情を・・・持たれてしまったのか?母さん・・・それは・・・面白い展開になったな・・・』

ベッドに横になりながら、父親と母親が言っていたことを思い出した。母親は『あら・・・これも・・・子育ての一環よ・・・』と言ってきた。子育ては大変であり、結婚なんて、そう思っていた。
鈴鹿は好きな人が出来ただけでも、嬉しいと思える筈が、少々不安になってしまった。

『お前は・・・昔から変わらないな・・・その天然ボケさが・・・まぁ・・・またその性格が・・・良いんでけどな・・・』


―――まぁったく・・・お父さんとお母さんは・・・

何を考えているのやら・・・


『―――家族を増やすのは・・・とても良い事よね・・・一緒に居てくれて・・・ありがとうね!!』


二人は・・・娘の幸せを願っている・・・だから・・・心配したり・・・喜ばせたりしている・・・


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