むすんで、ひらいて、恋をして
ふたりの秘密
家に帰って、ジャージに着替えてゴロゴロしてしばらくすると、莉生が帰ってきた。
もう少し、ひとりでダラダラしてたかったのにー。
「お前さ、あの状況に気が付いてて、少しは助けてやろうとか思わないわけ?」
「は? 帰って早々、愚痴? 『ただいま』の一言もなく?」
「アリスこそ、『おかえりなさい、ご主人さま』の挨拶はどうしたんだよ。つうか、そのジャージ、何日目だよ。汚ねえな」
「うっさい。まだキレイだし。そもそも、ご主人様は私だし」
「どう考えても汚ねえし。つうか、俺がご主人様なんだよ。お前のエサ、作ってや
ってんだろ」
「何を着ようが私の勝手でしょ。それにお弁当については、作らせてあげてるんですー」
「つうか、ゴロゴロとアザラシみたいに転がってないで、さっさと弁当箱だせや。
弁当箱ださないなら、明日の弁当作んねえぞ」
その一言に、ぴょんっと飛び上がる。
もう少し、ひとりでダラダラしてたかったのにー。
「お前さ、あの状況に気が付いてて、少しは助けてやろうとか思わないわけ?」
「は? 帰って早々、愚痴? 『ただいま』の一言もなく?」
「アリスこそ、『おかえりなさい、ご主人さま』の挨拶はどうしたんだよ。つうか、そのジャージ、何日目だよ。汚ねえな」
「うっさい。まだキレイだし。そもそも、ご主人様は私だし」
「どう考えても汚ねえし。つうか、俺がご主人様なんだよ。お前のエサ、作ってや
ってんだろ」
「何を着ようが私の勝手でしょ。それにお弁当については、作らせてあげてるんですー」
「つうか、ゴロゴロとアザラシみたいに転がってないで、さっさと弁当箱だせや。
弁当箱ださないなら、明日の弁当作んねえぞ」
その一言に、ぴょんっと飛び上がる。