むすんで、ひらいて、恋をして
廊下に出て歩き始めたところで、正面から歩いてきたアメフト部の3年と肩がぶつかりそうになった。



よけたつもりが、ガツンと左腕に激痛が走る。



痛っ……



よけたのに、なんで?



振り向くと、柄の悪そうな坊主頭の奴と目が合った。



「イケメンくんは、ひ弱だねえ」



「女にもてることしか、考えてねえからじゃね?」



「いいよな、女をはべらせて、調子に乗ってる男はさあ」



「……は?」



< 159 / 554 >

この作品をシェア

pagetop