むすんで、ひらいて、恋をして
しばらく俺の腕のなかで泣き続けていたアリスは、落ち着きを取り戻して、キッチンで鼻をかんでいる。
そんなアリスに、少し悩んで声をかける。
「アリス、夕飯、なにが食いたい? アリスが一番好きなもの作ってやるよ。親父たちも10時ごろには帰ってくるらしいし」
「……それなら、莉生が一番得意なものを作って」
「え?」
「莉生の得意料理を、私の一番好きなものにする」
「?」
そんなアリスに、少し悩んで声をかける。
「アリス、夕飯、なにが食いたい? アリスが一番好きなもの作ってやるよ。親父たちも10時ごろには帰ってくるらしいし」
「……それなら、莉生が一番得意なものを作って」
「え?」
「莉生の得意料理を、私の一番好きなものにする」
「?」