むすんで、ひらいて、恋をして
揺れる心
動揺……
朝のホームルーム直前の教室では、莉生の名前がたびたび話題にのぼる。
「今朝の水島くんも尊かったね~」
「で、今朝の声かけは?」
「当然、失敗」
「いつも遅刻ギリギリの登校だもんね」
「話しかける隙が、なさすぎるよっ」
わが弟ながら、すごい人気。
「最近、水島くんと同じクラスの蛭沼さんが、かなり積極的に水島くんに迫ってるらしいよ」
「水島くん、先週はミスコンで優勝した3年の先輩を振っちゃったんでしょ?」
「葉月先輩だよね? 葉月先輩まで落としちゃうって、水島くんってどれだけすごいの!」
……莉生、モテモテだ。
でも、……莉生はモテて、当然。
莉生のカッコよさは本物だから。
ぶっきらぼうだし口は悪いけど、莉生はすごく優しい。
「今朝の水島くんも尊かったね~」
「で、今朝の声かけは?」
「当然、失敗」
「いつも遅刻ギリギリの登校だもんね」
「話しかける隙が、なさすぎるよっ」
わが弟ながら、すごい人気。
「最近、水島くんと同じクラスの蛭沼さんが、かなり積極的に水島くんに迫ってるらしいよ」
「水島くん、先週はミスコンで優勝した3年の先輩を振っちゃったんでしょ?」
「葉月先輩だよね? 葉月先輩まで落としちゃうって、水島くんってどれだけすごいの!」
……莉生、モテモテだ。
でも、……莉生はモテて、当然。
莉生のカッコよさは本物だから。
ぶっきらぼうだし口は悪いけど、莉生はすごく優しい。